箱根の歴史的な遺産である
礼拝堂のかたちを残して

OLD CHAPEL
礼拝堂のおもかげ

この礼拝堂は今から
約半世紀前に創建されました。

しかし訪れる人も途絶えて
樹木に包み込まれたここと出会ったとき
ここを守っつていきたいと強く感じました
箱根火灯岳を水源とする渓流が傍に走り、
清らかな水音がこだまします。

モダンでもありシンプルな教会の様式と、
窓のない構造は外の景色の色づきとは対極に、
胎内のように、入る人を優しく包み込みます。

安心と安らぎと静寂。
CHAPELにしばらく佇むと
訪れてくる、癒しの時。

教会の入り口や大きなドアも
当時のままに手直しされました。
赤茶のステインとニスのドアを
両手で押し開き、入って再び閉めると、
そこは無音に。

傍を走る国道の車や
周辺のささやかな生活音も遮断され、
突然、自分の存在と息づかいだけが
クローズアップされます。

忠実に復元された階段廻り。
シンプルな教会とは対極に、
エントランスはこんなにも鮮やかでした。

古いベンチもオルガンも失ってしまった礼拝堂
でもいつかはまた
小さなライブやギャラリーとして
みんなが集うところになれることを信じています

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ギャラリー